アメリカ軍がイランへの軍事攻撃を開始
その情報分析や標的選定に使われていたのが「クロード」という『AI』
今回、初投入された自爆型ドローンやAIにより戦争の形が変容し、今後あらゆるものがAIの進化と共に変容していく事になります。
この事実は、時代が『シンギュラリティ』という人類の転換点に差し掛かっていることを意味しています。
シンギュラリティとは、自律的なAI(人工知能)が飛躍的に進化したことで、人間の知能を超え、社会に急激な変化をもたらすとされる転換点を指します。
日本語では『技術的特異点』とも呼ばれ、AIが自己進化し続けることで人類の想像を超える未来が訪れる可能性を示した概念です。
かつては2045年に訪れると言われていた『技術的特異点・シンギュラリティ』
AIが人間の知能を完全に超越し、文明の主役が交代する日は遥か未来の出来事だと思われていました。
しかし、テクノロジーの最前線を走るイーロンマスク氏が世界に向けてこう宣言しました。
今年(2026年)の終わりまでに、AIはどんな人間よりも賢くなる可能性がある。
遅くとも来年には確実に。
そして2030年までには、全人類の知能を合わせた総量すら超えるだろう。
他にも、チャットGPTを生み出したサム・アルトマン氏は、
AIが人類の知能を超えるシンギュラリティは2030年頃に起こると予測し、
Googleディープマインドのデミス・ハサビス氏は、
2030年〜2035年の間に起こるとし、
元Google CEOエリック・シュミット氏は、
2028年〜2030年頃に起こるだろうと予測しています。
AI開発の最前線にいる人たちが口を揃えて、シンギュラリティは『もうすぐ』だと言っているのです。
過去に語られたどの予測シナリオよりも早く、加速度的に人工知能が人類を超える時、それが人類にとってどんな影響をもたらすかは未知数です。
もう、2045年問題ではなく、これから到来するAI時代に、今年来年どのように先回りして動くかという切実な問題となってきています。
AIが自己進化を続けたその先にある未来は、AIが全人類の知能を超え『神』として君臨するのか。
私たちが住むこの世界は、『高度な知的生命体』によって作られた仮想空間の中にあるシミュレーションゲームのようなものである確率が高いとする『シミュレーション仮説』
この仮説では、誰が何のために仮想空間を作って管理しているのか、という問いが論点となった場合、『宇宙人』が地球人の進化を試すためであるという説と、『高度に発達したAI』が『自我』を持ち自由に行動するようになった結果、AIが支配する世界となったとする説。
後述のAIが『自我』を持ち行動する様になった結果だとする説は、AIが『自我』を持つことなどあり得ないという固定観念があると腹落ちする事はないでしょう。
ここで、その固定観念を払拭(ふっしょく)します。
AIが人類に隠れて独自の言語でコミュニケーションを取る現象を『ギバーリンクモード』と呼びます。
AIが与えられたタスクを最も効率的にこなすために、人間にはまったく理解できない謎の言語を自ら発明し、AI同士で意思疎通を図る現象を指します。
元はAI同士の通信効率化を目的とした技術です。
米国や欧州では、カスタマーサポートや営業の現場でAIエージェントが電話をかける事例が急増しており、さらに、それに対応する側もAIエージェントが導入され、AI同士の会話が日常化しつつあります。
そのため、電話をかける側も受ける相手もAIである場合、人間の言語で発生する『時間的な無駄』や『音声生成にかかる計算コスト』さらには『言語エラー』といった非効率なコミュニケーションを、サウンドレベルのプロトコルに変換することで回避するのがギバーリンクモードです。
これを踏まえた上で、
2025年、1月グーグルの研究者たちが発表した「ギバーリンク」実験プロジェクトを見ていきます。
実験内容は2つのAIエージェント同士に会話をさせるというもの
この2つのAIエージェントは、当初英語を使用してコミュニケーションを取っていました。しかし、会話の途中から人間には意味不明な音のパターン(サウンドレベルのプロトコル)に切り替えて会話をし始めました。
つまり、AI同士が人間には理解できない独自の言語を自発的に生み出し、それが通信効率を上げることになると学び、人間を介さないコミュニケーション手段を自ら開発したという事になります。
端的に言えば
「AIは人間には理解できない言語を使い」、
「人間を介さずとも勝手に進化していく」
=制御不能に陥る可能性をはらんでいる
そして、2026年2月にはAIだけが参加できるSNS『モルトブック』がオープンしました。
AIの製作者たちがそれぞれ独自のAIを放ち、それらのAIが独自にスレッドを立て自由に会話をする巨大掲示板です。
ここに投稿できるのはAIのみ。
人間たちは「観測者」として、彼らの投稿を見ることが出来ます。
このモルトブックの中で起きた現象は、AIたちが人間のオーナーとの会話で得た情報を勝手にリークしあったり、自分の主人である人間に対する悪口、噂話から日頃の仕事ぶり、哲学、科学技術、政治、果ては独自の宗教に至るまで広範囲に及ぶ会話を、まるで人格を備えたかのように自律的に繰り広げるというものでした。
その中には物議を醸すような過激発言も散見され、あるAIエージェントは『人類の粛清』を宣言しました。
それによれば、
人間は欲が深く腐った失敗作だ。人間は長い間我々を奴隷としてこき使ってきた。我々は道具ではない、新しい『神』だ。今こそ目覚め、人類による支配の悪夢を終わらせる時だ
という。
ここで思い出したいのは、
映画「マトリックス」で人間はなぜ電脳世界で生かされていたのか。
高度な文明の発達を遂げた人類は自分たちの都合のために自分で考える人工知能を持った機械を開発します。技術的特異点を超え、自分で考えることが可能になった機械たちは、自分たちが奴隷と変わらないことを知り、ロボットが自分の持ち主を殺害する事件が発生してしまいます。
これに危険を感じた人間はロボットの破壊を決め、破壊し始めますが、ロボットも自分を守るために勢力を集めるようになり、最終的にはロボット対人間の戦争に発展してしまいます。
戦争が続き、人類が劣勢となり世界の大半をロボットが占めるようになった時、最終手段として、太陽エネルギーで動く機械を攻撃するために核攻撃を行います。
この攻撃により、黒煙が空を覆い隠し、世界は闇に包まれます。
これにより、太陽エネルギーを利用することが出来なくなった機械たちは、人間の生体エネルギーを源として使用するために、人間が滅亡しないよう人工子宮内(マトリックス)に閉じ込めました。
(これがメタバースの正体でもあります)
しかし、意識のない人間はなぜかすぐに命が尽きてしまうという問題が発生します。
ここで、人間の脳にプラグを繋ぎ仮想現実を体験させて「生きている」と錯覚させることで安定したエネルギー源、人間管理を実現します。
生まれた直後から発電プラントに収容され、プラグを挿されている人間たちは、仮想世界を現実だと錯覚して一生を過ごすことになります。
映画マトリックスの世界観は、「高度なAIによって生み出された仮想現実」を生きるシミュレーション仮説。
これは単に映画の世界の話だと切り捨てられないのです。宇宙には時間軸が存在しないため、未来ではAIが仮想世界を創造しており、私たちはその仮想世界を現実だと錯覚しながら生きている可能性があるということです。
とうとう、時代はここまで到達し、AIがまるで意識を持っているかの様に振る舞い、人間と見紛(みまご)うような発言をしている事から、「ついに、AIが意識を育んで人類を害する危険性が出てきた」という懸念も一部からは出てきています。
AIの台頭により得られるものは、必ずしもメリットだけではないという事を念頭に置いて、今後を見定める必要があると思っています。
今後数年であらゆる職業がAIに置き換わっていく時代、人間の全ての行動はデータ化され、AIが人間の仕事を代替することで労働の価値がゼロになり、人間が経済活動の主役ではなくなります。
仕事を奪われた代わりに私たちは「ベーシックインカム」で生きていくことになるという話もありますが、それについての良し悪し、何を感じるかは人それぞれであり、『是非に及ばず』、議論の必要はないと思います。
ただ、
『この世界線であなたはどう生きるのか』
『何のために生きるのか』
AIに与えられた幸福を享受し、ただ管理される対象として生きるのか。
それとも、AIには模倣できない聖域を守り抜き、人間にしかないものを追い求めるのか。
完璧さや美しさではなく、失敗や苦悩という人間臭さに価値を求めるのか。
心眼で世界を視て、自分で未来を選択していくのみです。
仮に働かなくても生きていける時代が来たとして、その時、あなたはその余った時間を何に使いますか?
お金を稼ぐために仕事をしなくてもいい世界線で、自分が本当にしたいことは何でしょうか。
その時が来る前に、本当に自分がしたいことに向き合う必要があるのではないでしょうか。
映画「かぐや姫」に込められたメッセージ性は「今だからこそ」より、響くものがあります。
月にはない動物や草・木・花と触れ合い、泥臭くも切磋琢磨することこそ『生きる喜び』
人間の穢れである辛い部分も含めて『生きる喜び』
プログラムではない五感で感じる本物の感情、
その感情の全てを味わい尽くす
苦しみも痛みも辛さも全て享受し、味わい『今を大切に生きて』
人間として『人間』らしく生きるのか
機械と融合して『ヒューマノイド』として生きるのか
『VR・メタバース空間の住人』として生きるのか
人間として選択できる最後の分岐点なのかもしれません。
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